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「まぁ……食い物減らされても、酒は飲み続けるけどねぇ」
陽一のいつもと変わらぬ調子にますますケイは苛立ち、犬歯をむき出しに彼をにらんでいた。
「あんた、人間だよね? ほんと怠惰なヤツ」
「ははっ、辛辣! いたいけなヤツをいじめないでほしいねぇ」
ケイとは対照的に陽気に彼は笑いながら煙管を楽しんでいた。
そうこうしている内に、岩崎が新しいコーヒーを二つ運んできていた。
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