参頼 貧乏暇なし

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 ため息ばかりが漏れていく。  彼は面倒そうに灰色の空を見上げ、観念したかのように酒瓶に栓をした。 「まぁ、お仕事しますか」  その言葉を聞き、ケイは満足そうにほくそ笑みながら彼の脇についた。 「うんで、何処に向かうよ?」 「そうね。まずは情報を集めたい」 「だよなぁ。まぁ近場からいきまっかね。事件が起きた場所は?」 「木屋町」  彼女の言葉に、陽一はしばし視線を宙に彷徨わせた。 「あ~と、アイツからあたるかね」  めんどくさそうなため息が小川のせせらぎに消えていった。                  ・
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