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いい予感はしなかった。
それはあの子に素質があると分かったときからじゃ。
あれの両親にはそれがない。
こんな危険な家業も、儂の時分で仕舞いにしてしまおうと思っておったのに……
全ての段取りが台無しじゃ。
一門の構成員もずいぶんと減った。
新しい人間など入門させなくなってとんと経つ。
ほかの一門と連絡を取らなくなって久しい。
そんな状態だというに……
とはいえ、素質があるということは逆に狙われやすいと言うことでもある。
教えることは教えんとあかん。
孫の顔を見ながら余生をと思っておったが、それも全て台無しじゃて……
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