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「目覚めた?」
静けさが流れた。
それでも彼女は待った。
「わりぃ」
ただ一言、彼は静かに言った。
「馬鹿が治るとは思ってない」
言い切るケイに彼は苦笑した。
「電話の相手は?」
「百発百中の予言者さ」
皮肉たっぷりの言葉に、ケイは顔をしかめた。そして納得した。その人物が相手ならば彼も荒れるだろう。いろいろと相性が合わない人物であるのは間違いない。
「で、晴羅はなんて言ってたの?」
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