壱頼 ルーチン

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 白い息が出ては消え、出ては消え……  特に何を思うことなく、ただぼんやりと空を見た。  そんな中、視界に何かが横切った。  目で追ってみると、イタチか何かだった。  それは彼の近くに横たわりピクリと動かない黒ずんだ巨体に近づき様子をうかがっていた。 「ははっ、そんなゲテモノ食ったら腹壊すぞ」  掠れ消え入りそう音が喉からわずかに漏れた。  そうして、彼は視界を元に戻した。  相変わらず空は灰色だった。          ・
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