七頼 半分の枷

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 それでも、諦めるわけにはいかない。  彼の足手まといにはなりたくない。 「無駄やな」  低い声だった。  動か静と言われれば、明らかに静でありながら、その声の底には力があり、怒り……いや明らかな悲哀をたたえている。 「もうやめとき」  チンッという金属音が静かに木霊する。  刀が仕舞われたのだ。  もう稽古をつける気も無いらしい。  それでは困る。  が、この人には逆らえない。 「お前には、姉や親父に匹敵するほどの器はない。とっとと、山へ()ね」  そう断言するのは初老の男だった。
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