七頼 半分の枷
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鋭い斬撃だった。 黒い狼男は徒手空拳を、この白いヤツは鉄をも切り裂く凶悪な爪を使い攻撃を繰り出してきていた。 ある意味で安心した。 陽一の相手とするならば、白いヤツのほうが相性が悪い。 だからこそ、こいつは倒さねばならない。 強くあれ その言葉を胸に彼女は挑む。 強いわけではない。 姉とは違う。 完璧な妖怪であり、茨木童子の血を色濃く受け継ぐと言われる彼女ではない。
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