高滝神社と高滝霊園

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逃げるのに必死な理沙は、まだ何か役に立つ物が落ちていないか?と山賊のような精神状態になっていた。大の字を書いて仰向けに倒れている黒田明、全体をライトで照らして見た。やっぱり女の子なので、敵の最大の武器が今どうなっているのか知りたいようだ。ライトで写し出した場所は、レイプマン黒田明の黒いブリーフだった。今は大丈夫だ、ピクリとも動いていない、これなら今すぐ悪いことはしなそうだ。 あっ!車の鍵が落ちてる、そうだ、車を奪って逃げるか… 黒田明の頭上に白いクラウンの鍵が落ちているのを発見した。それに右手を伸ばして理沙は車の鍵を拾った。 はあっ!眼が開いている…黒田明の眼が理沙を見つめていた。スタンガンで感電して身体が痙攣を起こしてまだ動けないが眼は復活していた。 車を借りるわよ、あなたが始めに駐車場に停めていたパーキングに戻して置くからね、 レイプマン黒田明はまだ立ち上がれないが、言葉は喋れるような状態まで回復していた。スタンガンで感電すると個人差はあるが2~3分は身動きが出来なくなってしまう。理沙も痛い経験をしているので承知していた。
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