背中に感じたぬくもり

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 最初の一年目は毎日の様に刑事が訊ねてきて娘を犯人の様に扱った。憤慨もしたが、知り合いの弁護士に相談する事で状況が代わった。空き巣犯グループが捕まって、さらに状況は変わった。刑事が来なくなった代わりに、マスコミを名乗る狂人どもが娘を追いかけるようになった。  報道する自由があるとか喚いていた。これは、地元から出ている代議士先生に相談したらピタリと止んだ。そのかわり、今度はTVで毎日の様にコメンテータを名乗る狂人が自分勝手な感想を付けながらしたり顔で御高説を垂れ流している。ネットとかいう暇人の集まりにも酷い事が書かれていると教えてくれる狂人も居たが、そちらは気にしない様にした。  警察が捜査本部を解散するとそれらも興味が無くなっかのように流れなくなった。  自警団の奴らは、人数も7名と多い上に都度面子が変わったりして全容が掴めていなかったようだ。3年経ってやっと裁判が始まった。  捜査本部が解散してから現れた森下という刑事は変わっていた、健二くんの同僚という事にしてほしいといい。訊ねてくるのは、決まって月命日だけ・・・事件があった日付だけだ。そして、必ず遠方にある健二くんと愛菜の墓参りをしてから、一報入れてから訊ねてくる。若い刑事も連れているが、今までの刑事とは違っていた。     
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