3.初めてがいっぱい

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大晦日の日。 みんなとの約束の時間より早く 弥生ちゃんと2人でお茶をするために みんなとの約束の時間より 早めに待ち合わせ。 『リホちゃん、 キャプテンの“カノジョ”やねんなぁ♪ いいなぁ!』 『えへへ♪まだ実感ないけどね。 あれから先輩に会ってないから めっちゃ緊張してるんよ。 みんなで遊ぶことになってホッとしたもん。 弥生ちゃんも来てくれてありがとう。』 『先輩は2人の方がいいんと違うん?』 『でも、弥生ちゃんも来てくれたから 私もオールの許可でたんよー。 ホントにありがとね。』 『リホちゃんのお父さん、厳しいんやっけ?』 『うん。 厳しいというか、固い? 今回はお母さんに弥生ちゃんも行くから お願いっ!って言ったら 味方してくれたからオッケーでたんよ。』 そんな話をしてたら あっという間に待ち合わせの時間。 『そろそろ行こー!!』 弥生ちゃんはそう言って立ち上がりました。 『どうしよう…。 めっちゃドキドキしてきた…。』 大丈夫!大丈夫!!って 弥生ちゃんに引っ張られて 待ち合わせ場所に行くと もう部員さんの姿が ちらほら。 ……あ!吉田先輩も もう来てる!! 先輩と目が合って 顔が かぁっと熱くなるのがわかりました。 先輩も ちょっと照れ臭そうに笑いながら 私たちの側まで来てくれました。 普通に!普通に! 深呼吸して ご挨拶。 『先輩、こんばんはー。』 『リホたち、なんでそんな薄着なん?? 山 登るのに。』 『薄着じゃないですよー。』 弥生ちゃんも、うん。うん。って頷いてる。 『寒くないん? ならいいけど。』 ホントはちょっと寒そうかなと思ったけど せっかく私服で先輩に会うからちょっとでも 可愛いカッコをしたかったから 防寒よりオシャレをとったんだもん。 みんなが集まったので まずはオールでカラオケへ。 カラオケのときも さりげなく隣に座ってくれる先輩。 最初はドキドキして身構えていたけど 何を歌う?とか 2人で本を見ながら選んだり お互いにリクエストしたりしてるうちに リラックスしてきました。 リラックスし過ぎて 途中、 すごく眠くてうとうとしてしまったくらい。
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