プロローグ 2 描いている、自分。

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子供の頃から、『カメラ』という四角い機械に、どれほど心躍らせただろうか。 自分も含めてだが、この国はスマートフォンを持つ人がほとんどだ。 カメラの機能・画質などは、たしかに申し分ない進化を遂げている。 シャッターボタンを押せば、誰でも簡単に写真は撮れるだろう。 思い出に残る、記念になる…。 だけど写真は…、自分の中では、『芸術』という一種の作品だ。 レンズを交換して、ピントを合わせ…、 被写体と向き合い、 想いを込めて、シャッターボタンを押す。 そうすると、『新しいなにか』が生まれる。 呼吸をする人間の魅せる、いぶきを止めた一瞬…。 大自然を相手にする、二度と同じことがおこらない、進化の過程・その瞬間…。
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