第1章 ちがう世界へ

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今までの俺とは違う何かが覚醒していた。 こんな所に来てしまって・・・・ 怖い、物凄く怖い・・・・ しかし・・・ここで逃げても、どうにもならない、何がなんだかわからない… この世界! この次元! もしかすると俺は死んでいるのか? まあ、どうでもいいか、気力が腹の底から湧き上がって来た! もう逃げない全て観てやろう。 自分の中の好奇心が年甲斐もなく蘇った。 改札口には誰もいない無人である。 時間が早いせいか電車はまだこない。 果たしてこの電車は利用されているのだろか? 改札口は二階にあり出口までの通路には窓がない、ホームは高い塀で駅内以外の景色がよくわからない。 階段を降りると不思議と足の運びが速くなった様な気がした。 「気がはやり加速がついたのか?いや!違うぞ」 手足の動きがいつもより、せわしなく気持ちより先に進む。 深呼吸をしてから足を出す前に「右足、左足・・・」と確認してから歩いてみた。 何とかいつもと同じように歩くことが出来た・・・・ 「まあ何とかなるか」そう独り言を呟いた。 この駅についてから、いつもより時間の経過が早く感じる。 それは、昨日から今朝まで眠らずにいたが、夜が明けるまでそんなに時間が経った気がしない。 眠気が襲ってこないのだ。 時計を見る、相変わらず長針が進むのが早い、もうすぐ六時になろうとしていた。 階段を下りきり地上に着く、すると目の前には、想像以上の光景が待ち構えていた・・・・・
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