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今までの俺とは違う何かが覚醒していた。
こんな所に来てしまって・・・・
怖い、物凄く怖い・・・・
しかし・・・ここで逃げても、どうにもならない、何がなんだかわからない…
この世界!
この次元!
もしかすると俺は死んでいるのか?
まあ、どうでもいいか、気力が腹の底から湧き上がって来た!
もう逃げない全て観てやろう。
自分の中の好奇心が年甲斐もなく蘇った。
改札口には誰もいない無人である。
時間が早いせいか電車はまだこない。
果たしてこの電車は利用されているのだろか?
改札口は二階にあり出口までの通路には窓がない、ホームは高い塀で駅内以外の景色がよくわからない。
階段を降りると不思議と足の運びが速くなった様な気がした。
「気がはやり加速がついたのか?いや!違うぞ」
手足の動きがいつもより、せわしなく気持ちより先に進む。
深呼吸をしてから足を出す前に「右足、左足・・・」と確認してから歩いてみた。
何とかいつもと同じように歩くことが出来た・・・・
「まあ何とかなるか」そう独り言を呟いた。
この駅についてから、いつもより時間の経過が早く感じる。
それは、昨日から今朝まで眠らずにいたが、夜が明けるまでそんなに時間が経った気がしない。
眠気が襲ってこないのだ。
時計を見る、相変わらず長針が進むのが早い、もうすぐ六時になろうとしていた。
階段を下りきり地上に着く、すると目の前には、想像以上の光景が待ち構えていた・・・・・
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