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そう叫ぶと突然自分の机を蹴った。
心底面倒くさいやつだ。そういうのは他所でやってほしい。虎の威を借りるなんとやらというのは、こういうやつのことを言うのだろう。
「そうかあ。先生の授業はつまんないかあ。でも、他の人に迷惑をかけるのは感心しないなあ。」
相変わらず、竹中先生は微笑みをたやさずに、北村に近づいて行った。その余裕に満ちた態度が気に食わなかったのか、北村は立ち上がった。
「やんのか、ごる」
最後まで言葉が終わるか終わらないかの時に、それは起こった。
竹中先生が微笑みながらこぶしを作ると、そのこぶしが北村の左頬を打ち、北村は吹き飛ばされて自分の机と共に転がった。
なおも、竹中先生は、微笑みながらぶざまに転がった北村に近づいて行く。北村は完全に牙を抜かれた虎のように震えて怯えながらもまだ去勢を張った。
「て、てめえ。よくもやりやがったな。」
そう言いながら立ち上がろうとする北村の顎を容赦なく竹中先生は蹴り上げた。
北村は白目を剥いて倒れた。
教室は一気に凍り付き、誰一人声すら出せない。
倒れたにもかかわらず、竹中先生は微笑みながら北村を蹴り続けた。
やばい、このままでは北村が殺されてしまう。バカなやつだけど、これはやりすぎだ。
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