恋の障害②~雅~

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恋の障害②~雅~

すべての委員会が決まって、あたしは大きなため息をついていた。 あたしが立候補したのは、学年委員。 体育祭や、文化祭の準備、修学旅行などを学年で協力して行うことからできた委員会。 あたしにとって、これ以上お得な委員会はなかった。 でも、さっきからイライラしているのは別の理由から。 生徒会に立候補した愛宮さんのほうを一瞥する。 あの子の目は、今朝からずっと、キラキラしっぱなし。 あれは、絶対に恋してる。しかも、初めて。 あたしにとって、これ以上苦痛なことはなかった。 何なの? あたし、今こんなに傷ついてるのに!! あんっなキラキラした目見せられるなんてさぁ、まるであたしへの当てつけみたいじゃん! そうじゃないのくらいわかってるけど、いちいちイライラする。 それに飯宮さん! 愛宮さんをじっと見つめて、同じ委員会選んで。 あたしなんて、名前のせいで友達作りそびれたし、バスケの部活体験に来てた子は全員別のクラ
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