0人が本棚に入れています
本棚に追加
おさるのもんきちは、とても気の優しいおさるさんです。
他のさるのきもちを、わかるおさるさんです。
ある日、もんきちは泣いている、もんこという女のさるをみつけました。
「どうして泣いているんだい」
そうもんこに尋ねました。
もんこは、
「おかあさんからもらった、大切な指輪をなくしてしまったの」
といいました。
かわいそうにおもったもんきちは、
「おらがいっしょにさがしてやるよ」
といいました。
もんこは、
「ありがとう。でもわるいからいいよ」
といいました。
それでも、もんきちは泣いている女のさるのために、なにもいわずにさがしはじめました。
それから五時間が経過しました。
それでもなかなか指輪はみつかりませんでした。
しかし、もんきちはあきらめることなく指輪をさがしつづけました。
草むらのかげで、ひかるものをみつけました。
それは、なんともんこの指輪でした。
もんきちは、早速もんこのもとへいき指輪を手渡しました。
もんこは、またうれしくて泣きながらこういいました。
「もう、みつからないってあきらめていたの。でも、もんきちくんがあきらめないでさがしてくれてうれしい。たとえ、それでみつからなかったとしてもわたしはあきらめがついいたわ」
それを聞いたもんきちは、とても心の中が豊かになった気分がしました。
その後、もんきちともんこは、何かの縁でけっこんをしました。
めでたし、めでたし
最初のコメントを投稿しよう!