愛を囁く

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ただ、それをやってしまうのは友人にすらなれていない俺と樹では無理だ。 欲望と理性がめちゃくちゃに戦っている中、どうにか笑顔を浮かべて 「嫌なのかと心配になったぞ。絶対またコラボするからな。」 と言った。 ********************** 折角、マイクを送るのだからと何か一緒にプレゼントする事にした。 思い浮かぶのは指輪等のいかにも恋人に送るものばかりで、苦笑した。 身につけるものを贈りたいと思い、マフラーと甘いものが好きだと言っていたのでキャンディを贈った。 このヘッドホンを通して、俺の気持ちが伝染すればいい、そう思って、彼の耳が当たるであろう部分に軽くキスを落とした。
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