永久機関は愛を紡ぐ

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顔自体はごく普通なのだが、着ている服や髪、型何より雰囲気がイケメン然としている。 雰囲気イケメンと言うのはきっとこういう人の事を言うんじゃないのか等と思っているとヴィーは照れたような、それでいて甘えた笑顔を浮かべながらその人物に駆け寄った。 その表情はお昼に友人に見せていたものとは明らかに別物で、ちょ?ええ!?とあり得ないはずの仮定に混乱に陥りそうになる。 ふと、横に居る友人を見ると、無表情のままプルプルしていた。 何気なさを装って二人でヴィーの元に近付く。 「ミヤさん、待たせてしまって済みません!」 「いや、俺も今来たとこだから大丈夫。」 ミヤ!!今ミヤって言った!?それにこの甘やかな低音は正しくミヤの声だった。 「とりあえず、買い物行って、それから家でいいか?」 「はい。」 誰だ、彼の事を普通なんて言ったやつはって私なんだけど、ミヤに向けるヴィーの表情は普通とか平凡とかそんな区分ではなくとてもとても可愛かった。 私が、オタクで腐女子だからそう見えたのか、実際にあの二人がそういう関係なのかは分からなかった。 でも、それがどんな関係だったとしても、あのヴィーの幸せそうな顔を見てしまったからにはファンとして応援したいなと思ってしまう。彼の笑顔はそんな笑顔だった。     
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