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だけど、打ち合わせやリハーサルを含めて、行きも帰りも一緒でさらにってなると、きっとこの噂に樹を巻き込んでしまうと思った。
まあ、1曲だけ二人のユニット曲を歌う事が決まっているので完全に別行動という訳にはいかないだろうけど。
「別に、俺気にしませんよ?」
実際に本当の事だしと樹は消えそうな声で言った。
だが、俺にはそれが嫌だったのだ。
樹の生の声を聞けば、間違いなく樹の人気は上がるだろう。
その中で俺との事がバレ無かったとしても、そういった色者を見る目で樹が見られるという事実を俺が許せないのだ。
だから、ネット上だけでそれ以外はそれなりの知り合いという事にしておきたいのだ。
樹は、殆ど俺の意見に反対する事は無い。
今回も悔しそうではあったが、分かりましたと答えた。
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