君と愛を唄おう

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「ヴィーとミヤができてるってやつです。」 ボタリと彼女の瞳から涙がこぼれた。 とりあえず月形さんを座らせて、落ち着かせてそれで聞いた話はこうだった。 月形さんは元々ニヤニヤ動画を見ていて、ありがたい事に俺やミヤさんのファンだった。 俺が学食で友人と話している声を聞いて俺がヴィーである事に気が付いた。 その後、俺とミヤさんが連れだって歩いている姿をみて友人が勘違いをしてしまった上にネット上に書きこんだ。 申し訳ありませんと涙ながらに謝る月形さん。 えーっと、正直な感想だけど 「月形さん、全く悪くなくね?」 月形さんはキョトンとしている。 「正直、月形さんの友人がムカつくかって聞かれればムカつきますけど。月形さん別に何の落ち度もないですよ?」 ミヤさんが相当気にしているのでその友人とやらが発端になってホモだという書き込みが増えたのであれば腸(はらわた)が煮えくりかえる思いだけど、別に月形さんは何もしていないどころかこうやって友人の事なのに謝っている。 「大丈夫ですから。ね?顔上げてください。」 俺が言うと真っ赤になった目で「ごめんなさい。」と言った。 「何であんな噂が出たのか不思議だったの話を聞けてよかったです。」 圭吾さんがなにかとという事では無かった。     
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