第2話 アイドルになれるのに

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【ぷっ…あなた達、また校長先生の言い付けで、 校内の掃除をしているの?フフフ… バッカみたい…フフフ。】 生徒会長は二人に意地悪をした。 つぼみは生徒会長にこう言った。 『やめなさい!そうやって私達の事を、 イジメるなんて私は許さない。』 つぼみがそう言うと 生徒会長は少しムッとした顔でこう言った。 【な、何よ、何か文句ある? ついでに言っておくけど、あなた達は、 ただの使い回しよ。だから校長先生に、 怒られてばっかりでね…しかも二人が…、 メイド扱いするなんて…可哀想…。 じゃあ…またね。】  生徒会長が笑いながら教室に でも確かに生徒会長は 二人には悪口を言うけど 他の生徒たちには優しくしている。 もちろん校長先生も生徒会長の態度はとても 関心している。 『ひどい生徒会長だね、大丈夫つぼみ?』 シエルが心配そうにつぼみを見つめる。 でもつぼみは悔しくて少し泣きそうな声で、 こう言った。 『うん…大丈夫…でも…私もシエルも、 あの生徒会長が言っている言葉は、 正しいのかもしれない。だけど、 それを乗り越えなきゃ。』 つぼみが言った。 『そうだね、今はアイドルの事は 考えないで早くお仕事を終わらせよう。』 シエルは再び掃除道具を持って 廊下や各教室と職員室、何から何まで、 お掃除をした。
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