第2話 アイドルになれるのに

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【食堂室】 【さぁ、まずは友達から食べた食器を 片付けてもらおう。食べ残しは、 後のお前達の夜食になるから、 粗末にするんじゃないよ。】 校長先生が言うと、  二人は生徒たちが食べた食器類を片付けた。 『私…アイドルになりたいだけなのに…、 校長先生のバカ…最低。』 つぼみが言うとシエルはこう言った。   『仕方ないよ、でも私もアイドルに なりたかったけど…校長先生は どうして私達がアイドルになったら駄目なのか、 私もさっぱり分からない。つぼみも本当は、 アイドルになって人気者になりたいんだよね?』 シエルは残念な顔をしていると つぼみはこう言った。 『ううん、でも私…アイドルになる夢、 諦めようかな?』 『諦めたら駄目だよ!つぼみは、 M4の結城すばるさんに会いたいんでしょ? だからつぼみの夢は私が叶えてあげる。 心配しないで。』 『シエル…ありがとう。』 シエルが優しくつぼみを抱きしめると つぼみは涙を堪えながらうなずいた。 【何をお喋りしているんだ!! つぼみ!お前は買い出しに行くんだよ。】 『はい、校長先生!』 【いいかい?余計な場所に行くんじゃないよ!】 『あの…!』 シエルが勇気を出して言った。 【…何だよ。】 『私も買い出しに一緒に行ってもいいですか? つぼみ1人だときっと心細いので…。』 【おやおや…お前たち買い出しが終わったら、 学園に戻って来るように!】 『はい、校長先生!』 『行って来ます。』
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