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「随分、買い物したのね」
手を繋いで歩きだして間もなく、真友子は尋ねてみた。
それに大祐は、淡い苦笑を返してくる。
「僕さ、料理はからっきしだから。
とにかく、3日分の食事をデパ地下で買い込んできた」
素直に内訳を白状されて、今度苦笑をしたのは真友子だった。
「もしかして大ちゃん、連休中に私が食事を作ったこと気にしてた?」
気にしたっていうかぁ……。
そして言葉を短く切った大祐は、チラッと視線を真友子に投げてから淡く息をついた。
「本当はお皿洗うのとかやりたかったんだけど、僕、皿を洗うとどうしても
割るんだよね。
割る気は当然ないんだけど、水きりの上での重ね方なんかが下手でさ。
でもそうなると、僕って本当に何も出来ないんだなって
ちょっと情けなくてね」
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