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そのせいで元の生活に戻った今、彼の中は、あの夢のような九日間に
戻りたくて仕方ない自分しか見出せないでいる。
まぁゆ、帰ってきたかなぁ。
平日の夜、真っ暗な部屋に帰宅すると、真っ先にそんな事が浮かんでくる。
そして、ぶら下げてきたコンビニ弁当をベッド脇の座卓に置いて、小さく
溜め息をつくのも日課になった。
お鍋は、一人より二人の方が美味しいしね。
耳には彼女の言葉が蘇り、一人の食事が益々味気なくなる。
まぁゆ、何食べてんのかなぁ。
しかし、どうやら彼女も新たなプロジェクトが始まったらしく、
忙しさは想像に難くないために無駄な連絡はしづらいのが現実。
そして、このところ気付くと呟いているのが、この言葉。
まぁゆと一緒に暮らしたら、どんな風になるんだろう。
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