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先週末、彼女からの提案で「お家デートの役割分担」が決められた。
その結果、大祐は料理がからきしなために、基本的に食事担当は真友子。
その代わり、キッチン以外の水回りの掃除と洗濯は大祐。
ゴミ出しと掃除は、二人で。
話は一緒に住むというシミュレーションで進められ、あたかも直に
二人の同居が始まるかに感じられて、大祐はすごく浮かれた。
そしてそれ以来、二人で暮らすという言葉が彼の頭から離れなくなった。
しかし、実際に彼女と暮らすようになったとしても、互いに仕事を持つ身で
ある以上、いつも一緒に居られる訳もない。
特に、先日はじめて具体的に互いの仕事について交わした彼女の話から
察するに、彼女が抱えるプロジェクトが山場となれば、それこそ寝るだけに帰ってくる日々が続くことにもなるのだろう。
そして、やはり役職があるだけに、平日は大祐が一人で過ごす確率の方が
高くもなるのだとも思う。
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