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(´・ω・`)邪神が世界を救うって頭おかしくない?
◇◇◇~ある神とある人間の会話~
『君が君であることも、これからの可能性も全て擲つことになる』
「それでも君が困っていることに違いはないでしょう」
『いいかい。【果て】に成るとは神の敵対者に為るということだよ。
君がどんな神をどう思おうと、ずっと敵視されるんだ。ともすれば、邪神や魔神にされた神々よりも理不尽で、ずっと不当な扱いを受けることになる』
「どうでもいいじゃあないですか。僕は納得して、了承している」
『君という存在は跡形もなく消滅するんだ。生まれ変わるんじゃあない。喰われて肉体の一部にされるのと同じだ』
「『邪神喰らい』なんぞと謳われた僕が喰われる側とは…果て扨て、これは皮肉かね。でもまぁ、構いませんよ」
――――――――――――――――――
『……最期にお願いはないのかい。例えば―――世界平和とか』
「……まるで断って欲しいみたいですね。
…生憎と願いはないんですよ。
そもそも誰かに叶えて貰った平和は長く続く類の平和にはならない。その世界の連中が平和を維持しようと尽力して、協力して、そうして平和が紡がれる。
間違っても誰かに願うようなことじゃあない」
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