物静かなこの子の雰囲気はコワい

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今日2回目のダッシュである。 何してるの?だって?こっちが聞きたいわ!と心の中で叫びながら、校舎に入り、2階、3階、4階、自分の教室までたどり着いた。 「はあはあ、ここまでくれ....」 ドカーン 私は生まれて初めてドアが宙を舞うのを見た。 「どうして走るの?」 そう言うとじわりじわり近づいてくる。 「ちょ、ちょっとストップ!」 彼女の動きが止まった。 「何?」 「いや....」 もうこうなったらはっきり聞くしかない 「その......夢宮さんって.....」 そう言いながら机のほうを見ると彼女は少し眉をピクッとさせ私の目の前まで来て 「見たの?」 表情には出てないがその言葉にはとてつもない圧があった。 「は、は、はい」 「そう、見てしまったのか」 ごめんなさい、見るつもりはありませんでした。 「仕方ないこの計画は1人でやるつもりだったのに」 そう言うと 「うん、気に入った」 ヘ? 「あなた私の共犯になって」 私の高校生活が崩壊する瞬間だった
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