新地へ

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 水があると聞いて安堵した様子のライトだが、現地調達という言葉にあらゆる狩りを妄想していた。まさかいきなりサバイバルをやるとは考えもしなかっただろう。  360°どこを見ても荒地が広がるだけ。確かに一定距離を進むと水場があった。まるで計ったかのようにだ。これなら水分補給は問題ないだろう。  ライトは少し考えたがルグランに話しかけた。 「あの、あんた誰かに追われてましたよね?あれは誰です?俺は奴に連れて来られたんですか?」 「んー、正確には連れ戻されたってとこかな。」 「俺はここで生まれ育ったわけよ。そう、ここしか知らない。昔から言い伝えで別世界の存在を聞かされていたのよ。そして見つけた。」 「それでここから抜け出たと」  またルグランは考えた感じで沈黙が続く。 「ああ、ちょっと見たかったっていう好奇心だけだがな。ただ、どういうわけかあっという間に見つかってな。逃げた先にお前がいたってわけ」  それを聞いたライトは頭の後ろで手を組ながら冗談を言ってみた。 「あー、発信器とか埋め込まれてたりするかもですよ?」  驚いた様子のルグラン。 「なんだそれ?」  まさかの反応にライトは呆れた。 「いや、忘れてください。たしかにこの世界を見た感じそんな文明はないよな。」 「気になってたんだが、俺を追ってきた奴がいただろ? 服装がなんかお前ににてたよな」     
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