新地へ

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「それは俺にはわかりませんよ。そもそも俺はそいつを殆ど見てないですから」  二人は暫く雑談しながら広野を歩いていった。随分と歩いた頃だった。急にルグランが止まって質問してきた。 「あ、そうだ、お前、デイジは使えないよな?」 「え?なんの話ですか?」  ルグランは少し腰を落とす感じで身構えた。 「だよな。とりあえず自分の身は自分で守ってくれ。」 「え?」  周りの岩影から4人の男が現れた。  ライトは何となく状況を理解したのだろう。 「もしかして闘ったりするんですか?俺、そういうの苦手なんすけど」  男達の手から青い刃のようなものが出ている。その長さもバラバラだ。  それを見たルグランが一言。 「コウボクか……」  そう言ってルグランは左手を挙げ手のひらから青い光を放った。  男達のリーダーらしき男がそれを見て反応した。 「ちっ、同族か。引き上げだ」  そういうと男達は何処かへ行った。 「なに?どういうこと?」  いきなりのことだったからであろう。ライトはルグランに質問攻めだ。 「あー、ちょっとまて。説明してやる」 「お願いします」  ルグランは斜め上を見ながら頭を整理しているようだ。話し始めるルグラン。     
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