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「簡単に言うとだ、ここには5種類の人種がいるのよ。で、同種の争いは御法度。でさっきの奴らは俺と同種。手から青いの出てたろ?あれは種族によって色が異なるわけ」
「その、さっきのさ、光ってるのは何?」
「んー、みんな何かしらの力があるんだけど、それが武器となるんだが……例えば俺の場合は拳なわけよ。」
そういうとルグランは拳を光らせてみせた。
「みんな出せるんですか?それ。」
「ああ」
ライトは自分の手を見ながら固まっている。それはまるで力のない現実に驚愕し途方に暮れているかのように。
「それ、俺も出来たりします?」
「可能だけど……あとで紹介するわ」
それを聞いてライトは目を輝かせた。まるで子供が習い事でも始めるかのような眼差し。
「お前さ、元の世界には戻りたいのか?」
「そりゃ、普通戻りたいですよ。ここには何もないから。」
「そうだよな……」
質問の意図が分からずライトはルグランを見返したが既にルグランの視線は違う方向を見ていた。
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