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「私は、貴方の未来を変えるため罪を犯した。時空管理局のマザコンにハッキングして過去の時事統制干渉に違法にアクセスしてる。有機体は時空を超えることは出来ない。でも、意志を持った電脳体の私には光の速さを超え過去に影響を及ぼす事が出来たの。過去を変えることは如何なる場合でもご法度よ。未来に居るオリジナルの私は、近々サンプルを残してデリートされる。だからもう、私のことを思い出さないで……ごめんね、お父さん……」  花火がぱん! と一つ上がり余韻を残して闇夜に失せる。光の軌道はドップラー効果のように名残を惜しみ、もう微塵もなくなった。 そして……そこに、鹿鳥は居なかった。
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