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隆太が不意に、俺の腹の下の方を摩った。その巧妙な手つきに、ん、と甘い吐息を漏らす
「ここ、俺のでいっぱいにして、これでもかってくらい優しくして、どろっどろになるまで甘やかしてぇ」
「っ、」
言われた瞬間、指が触れてる部分に全神経が注がれた。隆太がどんな風に触れてくるのかとか、この指がどんな風に動くのか、想像しただけで反応してししまった身体を隠してしまいたい
隆太の言葉に呼応するように胸が高鳴る。体温がまた、上昇する
「それとも」
「え？」
「やっぱ、強引な方が好きか」
「なっ！」
強引な方が、なんて言いつつ腰を引き寄せるの、やめて欲しい
隆太は今、物凄く悪い顔をしてる
そんな顔されたら、期待して、また身体が疼く
「あの、その、ゴ、ム……とか……さ。必要だよね」
「それなら脱衣所にある」
「はぁっ！？な、なんでっ」
「だって一緒に風呂とか言われたら、ちょっとは期待すんだろ……」
「使う気だったの？」
「そりゃあ、使えたらとは、思ったけど」
だから、大丈夫。なんて、また悪い顔してる
思惑を知ってて乗っかる俺も俺なんだけど
「……それ、自分で用意したの?」
「それは内緒」
内緒と言って人差し指を唇に当てる姿は、仄かに色気があり、俺はその仕草に魅了されるままそっと指先ヘ唇を寄せた
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