3、 ようこそ我が家へ

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それからというもの、今のようなひかるに変わってしまったと友美さんは言う。聞かされた話があまりにも悲しくて、ひかるのことを少しかわいそうと思ってしまった。 あたしは、いてもたってもいられず玄関を飛び出しひかるを追いかけた。どこにいるかは知らないけど、そんなことはどうでもよかった。 ただ、アンタは愛されているんだぞって、ひかるの頭を無償に小突きたくなった。 走り回ってようやく見つけたころには、夕方になっていた。公園のブランコに座っているひかるを見つけた。帰りたいけど帰れないという表情で、地面をじーっと見ていた。 「ねぇ、」 あたしが声をかけると、地面を見ていた顔をこちらに向ける。目が赤くなっているのをみると、泣いていたことが分かった。 「帰ろう。別にアンタのことを思っていってるんじゃない。友美さんが心配する」 「あんなやつ、いい」 その言葉を聞いて、あたしはひかるの頭をコツンと小突いた。すると、うわあああんと泣き出した。なんだ、コイツ弱い。 「なんでそんな風に思っているかわからないけど、待ってるよ」 そういっても動こうとしないひかるを不思議におもって、足元をよく見るとケガをしていた。走っているときにこけたのかな。 それで痛くて歩くのも無理って、どんな弱虫よ。はぁとため息をついて、あたしはひかるを背中に背負った。 「帰ろ」 「お前なんか嫌いだ」 「嫌いで結構」 それでもおとなしくあたしの背中にすっぽり収まるあたり、家が恋しくなったのかなと思った。
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