4、 あたしはあんたが大嫌い

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春爛漫、新しい制服に身を包む。あたしはわくわくが抑えられなかった。 「友美さん、おはよう!」 「あら、美空ちゃんおはよう」 「朝御飯作るの手伝うよ!」 「ありがとう、ゆっくり休んでくれていいのに」 この家に来てもう何年たっただろう。相変わらずひかるの態度は気にくわないけれど、あたしはとても幸せに暮らしていた。 朝、こうして一緒に台所にたつと幸せが噛み締められる。家族なのだと感じられる。 「今日もひかるは帰ってこなかったの?」 「ええ、今日が入学式だと言うのに、気にせず友達の家からいくって」 心配そうに話しているけれど、ひかるは気にも留めていないのだろう。 あたしは年がたてばたつほど、ひかるのことが嫌いになった。 一緒に暮らしてきてわかったことと言えば、あいつが毎日反抗的であること。
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