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朝起きても、部屋から出ずみんなが出ていったと知ると部屋からでてきて、友美さんが作ったご飯を食べてから、学校へ遅刻してやってくる。
先生たちは皆アイツのことを『問題児』として認識していた。それをアイツは気にもとめていなかったし、誰もアイツに話しかけなかった。
そんな日々が続き、アイツはどんどんと素行が悪くなっていった。
タバコを吸うようにもなったし、夜は悪い人たちとつるむように。
両親の心配をよそに、アイツはどんどんどんどん落ちぶれていった。
その反面、あたしは優等生として先生たちに可愛がられた。友達も少なくないし、部活動にも励んだ。
けれど、時々影から言われる。
『ひかるの妹』
『似てない兄妹』
誰も望んで兄妹になった訳じゃないし、アイツのせいであたしは最初皆に怖がられた。
それが嫌でたまらなかった。
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