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アイツと同じ学校が嫌で死に物狂いで勉強して手に入れた平穏!
今度こそあたし自身を見てもらうんだ!
ガヤガヤと賑やかな校舎に、あたしと同じ新入生がわんさかいる。しかも皆アイツみたいに下品なやつなんていない!
アイツ抜きであたしを評価してもらえる。
あたしはドキドキして仕方がなかった。
席にすわるとすぐに隣の席の女の子が声をかけてくれた。
「はじめまして、あたし春花っていうの!よろしくね!えっとあなたは」
「友野 美空」
「美空ちゃんか!みーちゃんっ」
すごく人懐っこく笑う春花は、なんだか柴犬みたいに見えた。早速あだ名をつけると、春花は他の人たちにもあだ名をつけ始めた。
「春花~、あだ名どんどんつけすぎ」
春花の背後からやって来て、どんと抱きついてきたのは、春花よりも小柄な女の子だ。
「桜ちゃん!えへへー、皆と仲良くなるためには、まずあだ名かなと思って!」
キラキラ目を輝かせる春花に、桜はため息をついた。
「あんた体弱いくせに張り切るから、たぶん明日熱出すよ」
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