4、 あたしはあんたが大嫌い

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「ひかるなら、今の元気でやってるみたいだぞ」 そこへ話に入ってきたのは、少しやんちゃそうな男の子だった。やんちゃそうには見えるが、この高校に入ったということはそれなりに頭はいいはず。 まさか、ひかるの最近を知っているヤツがこんなところにいるとは…。あたしは自分の素性を隠そうと必死だった。 「え、光太知ってるの?」 「あぁ、たまーに出くわすし、なんならたまに飯行ってる」 「まさか、アンタがひかると繋がっていたとは思ってもみなかったわ」 桜と光太という男の子は、かなり仲がよさそうだ。 「えっと、この子は光太君だよ!泣き虫だったんだけど、ひかる君と仲良くなって目つきが悪くなったの」 「おい、春花、目つきが悪くなったは余計だ」 「あ、ごめん」 やんちゃに見えても、女の子への扱いは優しそうだ。そんなところをみると、ひかると仲がいいなんて信じらなかった。 「それで、ひかるは最近どうなの?」 「なんでも施設から自分と同い年の妹が来てから、イライラしてるとかいってたな」
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