エピローグ

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自分の命も顧みず。大変な道だが、お前ならきっと大丈夫だ。出鱈目で非常識で心優しい俺の魔法少女。俺もお前が大好きだ。カノン。魔法少女に、おめえはなれ」 そして、差し出された小さな手を繋いで、二つの影は歩き出した。 夕闇をバックに、いく人かの影が二人を見つめていた。 ガイアがいて、エラルにソルス、神々がカノンを見ている。 そして、純白のメイド。 臥待月。横には妹がいる。そうか。会えたのか。 ガイアがポツリと言った。幸せ? ああ勿論。俺は幸せだ。視線の先には、ほら、ユノが待っている。 出迎えたユノの肩を抱き、ジョナサンは幸せに包まれて離宮の扉を開けた。中には、かつて一緒に戦った多くの人物がいた。ガイネウス親子。ルバリエ氏、ウィンシュタット前国王。アーサーメルクリウス。レスター・エルネスト夫妻にジョナサンの妹のプリム。みんながアースツーの救い主、カノンを祝福した。 居心地の悪そうなミラルカは、カノンの姿を認め、頭を下げて抱きしめた。 タルカスは嬉しそうにドラムを叩き、シリウスは父親のジェイドに支えられウッドベースを爪弾き、イゾルテの隣に座った幼いオネエ、マリオンはオルガンを弾き、ジョナサンの子供達はフランチェスカと手を叩いてリズムを刻んでいた。 クリステラは魔王の頭をクンクンんしながら耳をかじっていて、エメルダは豊かな胸に我が子を抱いて体を揺らしていた。 アカデミーは、平和だった。そう。これはきっと永遠だ。 ジョナサンは、娘を見つめた。 カノンは、気恥ずかしそうに微笑みかけた。 イーライのアイスを食べていたユノは、ジョナサンと口づけを交わした。 女達はどっと騒いだ。 ジョナサンの口の中には、チョコミントアイスの爽やかな甘みが広がった。 了
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