ランジェリー・ラプソディ

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洗濯機の中でグルグル回るツーピースの下着を見つめながら、私は別れを決意した。 ショーツとブラ。ツーピースにこだわっていつも買うけど、先にショーツがダメになる。そして、ブラだけが残されるけど、結局捨ててしまう。 亜矢子と昨日、ボンベイサファイアのジンバックを飲みながら話をした。 「ショーツとブラってさ、気持ちとセックスみたいなもんじゃないかな…。気持ちが先にダメになってもセックスに未練があって、ズルズル付き合ったりするじゃん。でも結局、捨ててしまうのよね…」 冷めた表情でジンバックを飲みながら亜矢子は言った。 目の前に置かれた青いボンベイサファイアのボトルを見ながら、私はその通りだって思った。 男に対する気持ちって汚れちゃったり、穴が開いてしまったり、伸びきってしまったりする。 そして残ったセックスに対する未練だけを残して付き合い続ける。 けど、結局は捨ててしまう…。 亜矢子は上手い事言うって感心した。 そう、くたびれるのはいつも気持ちが先で、セックスに先に飽きる事は稀だったりする。 亜矢子は二杯目のジンバックを頼んだ。 私と亜矢子のジンバックは決まってボンベイサファイアで作られる。 何故って…。 ボトルが綺麗な海の色だから。それだけの理由。
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