ロングウェイ・トゥ・ホーム

6/6
前へ
/6ページ
次へ
   立ち上がり再び歩き出そうとした俺の前方に、いつのまにか生きる屍の群れが集まって来ていた。その群れは、今や十数人にも登ろうかというくらいに膨れ上がっていた。俺が真美の死体を気にかけ、立ち止まっている間に。生きている人間の臭いを嗅ぎ付けてきやがったのか……? 俺は再びショットガンを構え、屍どもの群れに狙いをつけた。弾の残りはまだあるが、余裕があるってほどでもないな……。   俺は弾を外さないよう、慎重に狙いをつけ、屍の群れに一歩ずつ近づいていった。懐かしき家までの道のりは、まだ遠い……。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加