11人が本棚に入れています
本棚に追加
仕方なく、とりあえずキャシーに連絡した。
「キャシー、夜遅くごめん。ru - mors っていうサイトについて教えてほしいんだけど」
私は自分が遭遇している危機的状況を説明する。
「美咲サン、そのサイトに狙われたら、もうどうしようもない。私もよく知らないけど、そのサイトは誰が運営しているのか、そして目的は何なのか全然わからない」
「そんな!」
「画面見て。私も今、ネット見てるんだけど、あなたの写真は見つかりません。カタストロフィの写真しか見えない。awful!」
先輩が言ってた死体写真のことか。
「キャシー、このサイトって復讐サイトって本当?」
「そう言われてますね。私もよく知りませんが。ただアメリカでは、何人かターゲットになって、怪我したり亡くなったりしてます」
キャシーがさらっと言うのが怖かった。
「あの、逮捕された経営者。あの人も、しばらく前から写真載ってたみたいです。世界中に持ってる家とか、色々」
「社会的に葬る目的?」
「 I have no idea. あ、 消えた。写真が変わって、普通のニュースサイトになりました。そういう感じなんで、果たして何がアップされてたのか、見た人によってバラバラでよくわからないままなんです」
がっかりして電話を切る。
私が見ている画面も、いつのまにか私の写真は消えていた。しかしキャシーの言うニュースサイトではない。動画がアップされて勝手に再生されている。
見慣れた部屋。これは……。私の部屋!
最初のコメントを投稿しよう!