平成31年3月某日の話

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仕方なく、とりあえずキャシーに連絡した。 「キャシー、夜遅くごめん。ru - mors っていうサイトについて教えてほしいんだけど」 私は自分が遭遇している危機的状況を説明する。 「美咲サン、そのサイトに狙われたら、もうどうしようもない。私もよく知らないけど、そのサイトは誰が運営しているのか、そして目的は何なのか全然わからない」 「そんな!」 「画面見て。私も今、ネット見てるんだけど、あなたの写真は見つかりません。カタストロフィの写真しか見えない。awful(最低)!」 先輩が言ってた死体写真のことか。 「キャシー、このサイトって復讐サイトって本当?」 「そう言われてますね。私もよく知りませんが。ただアメリカでは、何人かターゲットになって、怪我したり亡くなったりしてます」 キャシーがさらっと言うのが怖かった。 「あの、逮捕された経営者。あの人も、しばらく前から写真載ってたみたいです。世界中に持ってる家とか、色々」 「社会的に葬る目的?」 「 I have no idea.(わかりません) あ、 消えた。写真が変わって、普通のニュースサイトになりました。そういう感じなんで、果たして何がアップされてたのか、見た人によってバラバラでよくわからないままなんです」 がっかりして電話を切る。 私が見ている画面も、いつのまにか私の写真は消えていた。しかしキャシーの言うニュースサイトではない。動画がアップされて勝手に再生されている。 見慣れた部屋。これは……。私の部屋!
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