電車で見かける彼に

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後悔を残してシャワーを止めた。 彼が用意してくれていたのはTシャツだけだった。 どうしようか迷った挙げ句、Tシャツと下着だけの姿でリビングに戻る。 「シャワーありがとうございました。…斎藤さん?」 ドアを開けるとソファーで横になって寝ていて、近寄って名前を呼んでも起きない。 無防備な寝顔にソッと触れようとして、手を掴まれた。 そのままグイッと引っ張られて抱きしめられる。 「玲司って呼んで。」 耳元で囁やかれるとゾクッとした。 「れ、いじ…さん」 「ソファーがいい?ベッドがいい?」 「…ベッドで」
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