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相変わらず説明文はふざけた内容だ。重いと書かれているが、僕の左手は特に重さを感じていない。設定上のことなのかもしれない。もちろん重いものを持ち歩くのは歓迎しないので、ありがたいことだった。
地下2階は地下1階との差をあまり感じない造りだった。さらに『エヌセイド』と『10本の木の矢』を拾い、何体かのモンスターをやっつけた。レベルも4にひとつ上がった。
順調なのだろうか? タングステンシールドのおかげか、モッツァレラやコットンに殴られたところでほとんどダメージを食らわないようになっている。硬いというのも本当なのだろう。その硬さは僕に感じられるものではないが。
10本もあることだし、木の矢をどう使うのか試してみることにした。これを手にしてぬいぐるみを殴っても良いかもしれないが、矢という以上はおそらく放って使うのだろう。遠距離攻撃というやつだ。
都合よく向こうからモッツァレラがやってきたので、僕は矢を投げつけてみることにした。
適当に狙いを定めて届きそうな力を込めて投げてみる。僕の放った矢は予想を大きく逸脱した速さで意図を大きく外れたコースを飛んでいき、やがて壁にぶつかり落ちた。
一体どういうことだろう?
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