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合コンで、相手の女の子のノリがいいかどうかはかなり重要だ。
たまにやたら携帯電話をチェックする子がいるが、あれはマジで萎える。彼氏がいるのは別にいいけど、この場くらいはいない振りをして欲しい。
「ちょっと、俺の紹介もしてよ」
浅野と俺の、仕事なり年齢なりの紹介を一通り済ませた佐伯が、俺に向かってボールを投げてくる。
「佐伯 陽平です。こいつ、見たまんまの性格だから。以上」
「いや、以上って。もっとしっかりプレゼンしろって」
女の子たちはくすくすと笑いながら、困ったように顔を見合わせている。
「充分伝わってるから大丈夫だって。ね?」
俺は目の前に座っている、彩葉と呼ばれた女に向かって相槌を求めた。彼女は大きな目でぱちぱちと可愛らしく瞬きをし、それからどっちともつかない曖昧な笑顔で首を傾げる。胸元まで伸びた髪がふわりと揺れた。
「え、彩葉さん、俺どんな性格に見えます?」
佐伯がすかさずそう尋ねた。
答えにくい質問だなと心の中で嗤いながら、両手でグラスを持っている彼女に視線を向けた。
自然なピンク色のネイルが施された指先。まぁこの子なら、合コン慣れてそうだし、場の空気読んでうまく答えてくれるんだろう。
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