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使うって。
それはもしかして出すところに入れる、ということでしょうかッ。
いやいやいやいや。
そこってどう考えても出す以外に使えない場所ではありませんか。
幾ら僕がお馬鹿で物知りじゃなくって童貞だからって
そんなおまぬけな嘘に騙されませんよ。
「ちょ、一ノ瀬会長!そんな冗談止めて下さい。
いくら何でもその冗談は無理があるかと」
「は?何で俺が下僕相手に冗談なんか言わなきゃなんないわけ?」
刺すような目で思いっきり睨まれて、冗談を茶化そうとして上がりそうになってた僕の口角は不自然な形で固まってしまいました。
ぐりぐりぐりぐり。
僕のツッコミに本気でむかついたのでしょう、一ノ瀬会長は僕を睨みつけたまま
眉一つ動かさずに再びあの場所を捏ね繰りまわしてきます。
「やっ……!ちょ、ちょっと、ソコは止めてくだ……ひゃっ!」
「止めろって。まさか俺に命令するつもりか?」
「いえ、命令ではなくっ!お願いを……!ひゃうんっ!」
「妙な声出すな」
そんな事言われましても。
そんなとこぐりぐりされたら変な声出ちゃいますって!
……なんて文句を言えるはずもなく。
会長からのあり得ない場所への攻撃に耐えるしかありませんでした。
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