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その日から一ノ瀬会長は、僕以外の人類には天使の顔を振りまき
その一方、ふたりきりになった時限定で僕を悪魔の顔で「下僕」と呼び
気に入らないと「お仕置き」と称して僕にいろんなエロいことを施してくる
ようになったのです。
こんなこと誰にも相談できませんし、絶対に会長に逆らうことなんてできません。
もし僕のような下僕が会長に逆らったならば。
会長の言葉をお借りして言えば、僕のようなミジンコ以下の人間が
生徒会役員の中で浮かずに上手くやっていくなんて大それたことは、
バックに会長ががっちり付いていないと絶対に無理なことで
僕が会長に逆らえばたちまち生徒会の全員から馬鹿にされシカトされ
そして全校生徒からも役立たずなミジンコとバッシングされ
挙句、高校中退への道まっしぐらです。
そうなったらお父さんとお母さんがきっと泣きますし、
僕も泣きます。
姉ちゃんに至っては、この先一生高校中退をネタにより一層からかって来るに
違いありません。
そんなの生き地獄です。
幸い僕は一ノ瀬会長のことは嫌いではありませんし
いやらしいことも嫌いではありません。
僕は決めました。
生徒会役員でいる間、一ノ瀬会長の下僕であろうと。
それからの僕の高校生活は、一ノ瀬会長の下僕としてのある意味刺激的な毎日へと
変貌を遂げて行ったのです。
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