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男同士でって、本気でしょうか。(初体験編)
「ああ、後は僕と生田くんでやっておくから帰っていいよ」
「ありがとうございます。スイマセン、一ノ瀬会長」
「気にしなくていいよ。忙しい時はお互い様だからね。
仕事は僕と生田くんでやっておくから大丈夫だよ」
「ホント一ノ瀬会長って優しくて大らかで、見た目通りの天使みたいな人ですよね」
「そんなことないよ。じゃあ、気をつけて」
放課後の生徒会室。
何かと理由をつけてサボって帰っていく生徒会役員をひとり、また一人と見送っていると
気が付けば部屋の中には生徒会長の一ノ瀬拓人会長と
副会長の僕、生田サトシだけが残ってました。
これは最近よくある光景なのです。
生徒会の皆さん、色々と忙しいようで
一ノ瀬会長が「自分の所用を優先してくれたらいいからね」という
お優しいお言葉に感動しつつ甘えてらっしゃるようです。
僕も天使に甘えたいです。
ですが。
「あの、会長、この資料はこれと一緒にまとめればいいですか?」
「は?そんなのいちいち俺に聞かなくてもわかるだろ。このカス」
「はっ、はいっ!!スイマセンっ!!」
「それに、気軽に話かけるなと言っただろう。下僕のくせに」
「はっ、はいいっ!!申し訳ございませんッ!!」
会長は僕にだけこんなに怖いのです(泣)。
他の人(僕以外)にはとっても優しくて親切で、さっき書記の子が言ってたように
見た目通りの天使みたいな人なのに
僕に対してだけいつもこんな悪魔みたいな感じなのです。
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