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そしてホームルームも終わり
生徒たちは授業の準備をしていた。
愛は机の椅子に座って景色を見ていた。
それから1人の男子生徒がこう話かけて来た。
『なぁ、お前って、学校に行く時に、
義足なんかつけてさ、歩きにくいのか?』
男子生徒が言うと愛はこう言った。
『ううん、そんな事ないよ。
でも確かに、私もそう思った。
右足が無くても私は強く生きる。
だけど…私には人生が無くていつも、
嫌な事ばっかりでね。
1日入院してからも私は、
初めて義足を履いた時は、
少し動揺していたけどね…。
でも義足をつけたおかげで私は、
こんなにも歩けたから今はそれで、
高校生活を送る事にするよ。』
愛がそう言うと男子生徒は頷いた。
『なるほど…でも俺に手伝える事が
あったら何でも言えよ…。』
『ありがとう…。』
それから授業が始まるチャイムが鳴った。
男子生徒は自分の席に愛も
机の中にある勉強道具を出した。
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