第10話 愛しているよ。

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そしてホームルームも終わり 生徒たちは授業の準備をしていた。 愛は机の椅子に座って景色を見ていた。 それから1人の男子生徒がこう話かけて来た。 『なぁ、お前って、学校に行く時に、 義足なんかつけてさ、歩きにくいのか?』 男子生徒が言うと愛はこう言った。 『ううん、そんな事ないよ。 でも確かに、私もそう思った。 右足が無くても私は強く生きる。 だけど…私には人生が無くていつも、 嫌な事ばっかりでね。 1日入院してからも私は、 初めて義足を履いた時は、 少し動揺していたけどね…。 でも義足をつけたおかげで私は、 こんなにも歩けたから今はそれで、 高校生活を送る事にするよ。』 愛がそう言うと男子生徒は頷いた。 『なるほど…でも俺に手伝える事が あったら何でも言えよ…。』 『ありがとう…。』 それから授業が始まるチャイムが鳴った。 男子生徒は自分の席に愛も 机の中にある勉強道具を出した。
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