第八章「どうしてこうなった」

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とまぁこんな感じで割と平和に雑談してると、不意に俺のスマホが鳴る。メッセージの受診を知らせる音だ。 あたりを見回してみても、スマホが見当たらない。あれ、俺スマホどこやった?渥美ねぇからの電話取って、話して、ぶん投げて、それからーー 「あ、あった」 俺のスマホはベッドの枕元の辺りに転がってた。それを取ろうと、立ち上がる。 「よっと、ちょっとごめんね」 ベッドに片手を突いて体重をかけ、スマホを取ろうと手を伸ばす。座ってる相川さんに邪魔にならないようにしようとしたけど、ベッドそんなにデカくないし相川さんも枕元寄りに座ってるから、意外と近付いてしまった。 って言っても別にどっかが触れたわけじゃないから、そのまま普通にスマホを手に取る。けどその瞬間、 「ひわぁっ」 相川さんから、聞いたことのない声が聞こえた。え、な、何今の!? 「え、な、何!?」 スマホを手に持ちながら、慌ててベッドから飛び退く。え、俺触っちゃった?いや、触っちゃってないよね? ビックリしつつ相川さんを見ると、目を見開いたまま固まっていた。 「あ、相川さん!?」 何でそんな、石像みたいになってんの!? 相川さんは五秒くらい微動だにしなくて、かと思ったら勢い良く立ち上がって、 「何しやがんだ、早乙女ぇぇっ!!」 唐突にキレた。 「は、はははいぃぃっ!ご、ごごごめんなさいっ!!」 その迫力に負けて咄嗟に謝っちゃったけど、俺何もしてないよね!?と、我に返る。
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