第一章「可愛いは嫌なのです」

2/14
前へ
/421ページ
次へ
ー南って本当、可愛い顔してるよね ー女の子より、女の子みたい ー守ってあげたくなる感じだよね ー彼氏?彼氏っていうより、妹みたい ー恋愛対象には、ならないかな 幼い頃から言われ続けてきた、この類の言葉達。もはや一種の呪いのように俺を苦しみ続けてきた。 口を開けば、可愛いだの妹みたいだのと碌に男として認識されてこなかった俺の悲惨すぎる人生。 ーーけれどそれも、もうすぐ終わりだ。何故ならば、俺はこの最悪の状況を打開する最強のアイテムを手に入れてしまったから。 これさえあれば、俺は今日から最強のカッコいい男として認識されまくり…今までの惨めな生活とは、おさらばだ!!
/421ページ

最初のコメントを投稿しよう!

230人が本棚に入れています
本棚に追加