230人が本棚に入れています
本棚に追加
「あ、え…えぇっ!?」
ていうか、何で!俺が聞きたいこと何で分かったの!?
「お前の考えてることなんか、簡単に分かるわ」
「ま、まぁ…そっか…」
それは前からだしね…いっつも見透かされてて、いっつもビックリするけど。
「お前がいつ眠くて、いつ腹減ってるのかとかも大体分かる」
「え、そこまで!?」
それは理人が凄過ぎるの!?それとも俺がバカ過ぎるの!?
色んな意味でワチャワチャしている俺と、冷静な理人。
ていうか、さっき物凄くアッサリ言ったけど理人は瑠衣に…
「ふ、フラれたの…?」
「そこは直球だな」
「……」
「おい、何か言えよ」
「ど」
「は?」
「ドンマイ!」
あ、ヤベ何て言って良いか分かんなくてつい口が勝手に。
「…お前、その首に今すぐモンゴリアンチョップ食らわすぞ」
ヒェー!ごめんなさい!謝るから、両手チョップの構えするの止めてー!
理人の座ってるソファにあったクッションで、必死に首元をカバー。理人は呆れたようにちょっとだけ笑った。
「ホント、お前は」
「ご、ごめん」
「別に良いけど。分かってたことだし」
理人の話だと、あれから瑠衣に正式に呼び出されて、今までそんな風に見たことないからごめんなさいって言われたらしい。
けど、理人は妙に落ち込んでないって言うか冷静だった。まぁ、そう見せてるだけかもしれないけど。
「フラれるなんか想定内。あの告白は、取り敢えず意識させる為のものだしな」
「え、そうなの!?」
告白に、種類ってあるのか!?
最初のコメントを投稿しよう!